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RISP(即時呼称) | 言語聴覚士Haboのへや

RISP(即時呼称)

失語症

こんにちは 言語聴覚士(ST)のHaboです!
知識の更新のために勉強したことをまとめています.
私と同じ想いのSTさん、学生さん、STって何?って方もよかったら一緒に勉強しませんか?

今回は『RISP:repeated,increasingly-speed production』についてです.
訳すと『即時呼称』となるようです.

即時呼称って?

そもそも呼称とは、絵やものを見てその物の名前を言うことですね.
それを即時にやるってことは、絵を見てすぐに名前を言う練習なのかなと想像できます.

どうして即時呼称?

呼称訓練の成績が上がってきても、日常会話では言葉の出にくさが変わらないことがあります.

呼称訓練は時間が15秒ほどかかっても正答となりますが、日常会話では一言話すのに15秒かかっていては会話にならなくなってしまいます.

高齢者の発話速度でも1単語/秒の喚語速度が必要なんだとか.

その点に注目して研究されたのが即時呼称で、
早く呼称できる単語は日常会話での喚語能力を向上させるという結果になりました.

どんな方法でやるの?

  • 絵を見せてから3秒以内に答える.
  • 正誤は伝え、誤答の時には復唱したり、文字を音読する.
  • 時間は徐々に短縮していき、最終的には1秒以内を目標とする.

絵カードとタイマーがあればすぐにできる方法ですね!


でも、そもそも呼称がある程度可能でないとこの訓練は行えないことに注意が必要です.
呼称できないのに速さを求められても・・・

呼称能力が向上してきて、日常会話への般化を目標としている方への訓練であることを忘れずに.

動詞の喚語に応用も

動詞の喚語が困難な症例に対し、2文節文(名詞+助詞+動詞)の速読訓練を行った研究もあります.

大門正太郎:2文節文の速読訓練にて動詞の喚語能力が改善した失語症例(音声言語医学 63:89-95,2022)

今日はこれで終わり!

今日はここまでです!

お付き合いいただきありがとうございました.

また一緒にがんばりましょう!

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